020: Interior

Laugh Out

「考える」「作る」「発信する」が実現する、新ジャンルのコワーキングスペース。
『Laugh Out』で、大笑いできるくらい、楽しいものづくりを。

2019年7月、吉本興業は、東京に新たなコミュニティ型“Co-Creating & Co-Working”スペース『Laugh Out』をオープンさせた。運営を担うのは、これまでに数々の新たなCo-Workingスタイルを形成してきた『みどり荘』。今後、様々なコラボレーションを展開する予定だ。

数多くの芸人を輩出してきた吉本が次に取り組むのは、日本を動かすユニークな人材の育成。「CREATEを輩出してきた吉本が次に取り組むのは、日本を動かすユニークな人材」をコンセプトに、創作活動が可能な環境を整備したコワーキングスペースにて、次世代クリエイターの輩出を目指す。

場所は、100年に1度の再開発を行う渋谷区の神南。建物内にはオリジナル放送局を開設し、コミュニティラジオにて「創る」をテーマに様々な発信をしていく。その他、動画配信のためのスペースなども完備。今後、グラフィック制作機材なども設置していくという。

また10月1日には、大阪・中津にも『Laugh Out』がオープン予定。こちらはキッチンを設備し、料理人なども参画可能だ。アート展示販売も行うほか、町と連携した企画も用意されている。

空間構成は、若手デザインチーム『Phyle』が担当。東京オフィスは大きな窓から入る光がフロア全体に周るよう、柔らかな曲線を描いた階段が象徴的だ。またPhyleが手がけるハンドメイドブランド『BP.』の照明を配置することで、より洗練された空間が生まれた。空間構成は、若手デザインチーム『Phyle』が担当。東京オフィスは大きな窓から入る光がフロア全体に周るよう、柔らかな曲線を描いた階段が象徴的だ。またPhyleが手がけるハンドメイドブランド『BP.』の照明を配置することで、より洗練された空間が生まれた。

そして、1・2Fの壁に位置するパイプシャフトカバーの側面に施されたのが、だ。壁の色や素材などとの相性により、漆喰や塗装ではなく温かみのあるスエードを取り入れたいとの要望から、導入に至った。1Fは白を基調とした空間に、質感の違う同系色のアクセント。2Fはナチュラルな木目の中に、白の上質さがプラスされた形だ。

さらにトークショーやイベントのためのステージ壁面にも、水色のUltrasuede®を採用。人が多く集まるこの場所をUltrasuede®が柔らかく包み、和やかな雰囲気を醸し出す。こちらも同時に、スエードの質感が際立つ空間となった。

レセプションパーティーでは、ステージでゲスト陣が次世代の働き方についてトークセッションを行い、会場は熱気に包まれた。代々木公園から徒歩圏内のこの場所で創造される、新たな試みに期待したい。


Creator

phyle

設計・デザイン・施工をトータルでプロデュースする2人組みユニット。B.P TOKYOという名で、ハンドメイドブランドも展開。マテリアルに造詣が深く職人と組んで現場に合わせて新しい什器も製作している。デザインとクラフトマンシップの領域を跨ぎながらも常に挑戦し続ける姿勢が評価され今回のホテルレセプションの空間デザインチームに抜擢された。

http://www.phyle-inc.com
http://www.bptokyo.com

Material