021: Interior

THE KNOT
TOKYO Shinjuku

東京のライフスタイルホテルを牽引する「THE KNOT TOKYO Shinjuku」に
上質な日常を体感できるテラススイートが完成。

「THE KNOT」は、訪れる人やそこに住む人、歴史やカルチャーなど、街のストーリーを構成するものすべてを紡ぎ合わせて生まれたホテルだ。

画一的な宿泊特化型ホテルではなく、ラグジュアリーホテルとも違う。“旅するホテル”というコンセプトのもと、その土地と調和し、あまり知られていない街の魅力まで発信していく。つまり同じ「THE KNOT」でも、街によって違う体験ができるのが大きな魅力だ。

横浜の「THE KNOT YOKOHAMA」に続く2店目として、2018年8月に新宿でオープンしたのが「THE KNOT TOKYO Shinjuku」。古くから親しまれていた築40年のホテルをリノベーションし、誕生した。

キュレーションを手がけた黒崎輝男氏曰く「パリやニューヨークなどで、ホテルが単なる宿泊施設ではなくなっている流れを受け、デザイン性の高い空間でライフスタイルそのものを提案できる場を創った」。ロビーやレストラン、バーなどは、宿泊者に限らず誰でも利用できるコモンスペースとして解放。ひとときの休憩や談笑、軽い打ち合わせ、モバイルを使った仕事など、訪れる人が思い思いの時間を過ごしている。またトークセッションやパーティーなど各種イベントにも対応することで、新たな文化の発信基地としても機能している。

コモンスペース以外に「THE KNOT TOKYO Shinjuku」が提供する日常を最も体感できるのは、3階のテラススイートだ。ツインベッド、リビング、ダイニング、キッチン、浴室、2か所のトイレを有し、内部空間とテラスを合わせて200㎡以上の広さを持つ。テラスから見えるのは、そこが東京の中心地であることを実感させてくれる東京都庁舎。同時に眼前に広がる新宿中央公園の緑が、ストレスフルな日々から心地よく解放してくれる。

このテラススイートに面する廊下の壁面と、客室内のベッドサイド壁面に用いたのがUltrasuede®だ。廊下の壁面には3色をストライプ状に切り返して配置し、変化をつけることで、テラススイートの特別感を強調。ベッドサイドに採用したアースカラーのUltrasuede®は、陽の光と照明の明かりを柔らかく反射し、室内に癒しとくつろぎを与えている。

Ultrasuede®の上に飾られたテキスタイルアートは、アーティスト・黒田恭章氏が糸を一本一本草木染めし、機織りをして完成させた作品。新宿中央公園の自然の移り変わりと同じく、時間の経過を感じさせるクラフト的な要素をアートに昇華させた。糸を染め上げ、織り上げる時間の積み重ねが、贅沢で美しい滞在時間をもたらしてくれるはずだ。

その他、空間と調和した都会的なプロダクトを多数セレクト。Ultrasuede®の落ち着いた質感とも相まって、さらに上質な時間が流れていく。


Creator

STUDIO DiG

現代のニーズに合った空間、その空間を表現する上質な素材に重きを置く。クライアントのアイデンティティーを表現するため、一般的にあまり使われることのないオリジナルな素材を掘り起こし具現化している。大事にしているのは「掘る」= DIGというアナログな作業。直接物事に触れた時のリアルな感覚が、インスピレーションに変わっていく。

http://studio-dig.com/

Material