「情報のブラックボックスをオープンにする」をスローガンに掲げ、主に学生に対して企業の情報を開示していくための就職活動イベントや、採用業務における企業のコンサルティングなどを行っている株式会社ワンキャリア。オフィス移転に伴い、このたび改装を行った。
009: Interior
スローガンを具現化したオフィス内に、
機能とデザインを兼ね備えたミーティングルーム。
「情報のブラックボックスをオープンにする」をスローガンに掲げ、主に学生に対して企業の情報を開示していくための就職活動イベントや、採用業務における企業のコンサルティングなどを行っている株式会社ワンキャリア。オフィス移転に伴い、このたび改装を行った。
「ブラックボックス」というワードを具現化し、黒を基調にしてきた今までのオフィス。今回もエントランスは黒で締めたが、加えてそこから見える世界観のオープンさを感じられるようにしたいとの希望があった。
そこでエントランスの両サイドに、ミーティングルームを設置。社内に入る前から、ガラスを通じて中の様子がわかるほど、開けた空間作りが実現している。今回はそのミーティングルームの壁と、ラウンジの奥の壁にUltrasuede®が施された。
エントランス向かって左のミーティングルームには爽やかなブルー、右のミーティングルームには落ち着いたグリーンをチョイス。就職活動中の学生が訪れたらフレッシュなブルーの空間、企業の方とリラックスして商談をするならグリーンの空間、という使い分けもできるかもしれない。
ドアを開ける前から目に飛び込んでくる鮮やかなUltrasuede®の色と、エントランスの黒との対比にも面白味がある。
またラウンジ奥の壁に設置された背板のない棚の奥に見えるのは、パープルのUltrasuede®。奥まった空間に美しい色が映えて、自然でありながらも存在感を放つディスプレイとなった。
機密情報の多い業種ゆえに、防音性の高いスエードは機能的にもミーティングルームにフィットしている。企業の信頼を保つという意味でも、充分ふさわしいマテリアルだ。ぬくもりのある見た目が来客から好評を得ていることからも、オフィスの新しい成功事例といえるだろう。
TRAIL HEADS,Inc.
スタートアップ企業のオフィスや商業空間など、ジャンルを超えて様々なクリエイター達と空間プロデュースを行う集団。
また都市だけではなく、移動式モバイルオフィスの『OFFICE CARAVAN』を牽引しながら山や海でのイベントも企画している。
米山 宏介
インテリアデザイナー。1985年横浜生。設計事務所を経て2014年に「STUDIO DIG.」設立。レストランやブライダル施設、オフィス、海の家など幅広く手掛ける。現代のニーズに合った空間、その空間を表現する上質な素材に重きを置く。
STUDIO DIG.
http://studio-dig.com/