目黒区青葉台に位置する『みどり荘1』、表参道COMMUNE 2nd内の『みどり荘2』に続き、新たなワークスペース『みどり荘3』が永田町にオープンした。みどり荘のテーマである「これからの“働く”や“仕事”を作る」をベースに、ビジネスと政治の拠点であるこの街で“良質なカオス”が生まれることを狙った形だ。1、2と同じくメンバーの年齢や国籍は多様で、中には日本で展開を始める海外のスタートアップ企業が入居するなど、この場所を基軸にして様々なムーブメントが始まろうとしている。
011: Interior
ライブラリに併設された、安らぎのベッドルーム。
ワークスペース内の生活空間が、新たな働き方のヒントになる。
目黒区青葉台に位置する『みどり荘1』、表参道COMMUNE 2nd内の『みどり荘2』に続き、新たなワークスペース『みどり荘3』が永田町にオープンした。みどり荘のテーマである「これからの“働く”や“仕事”を作る」をベースに、ビジネスと政治の拠点であるこの街で“良質なカオス”が生まれることを狙った形だ。1、2と同じくメンバーの年齢や国籍は多様で、中には日本で展開を始める海外のスタートアップ企業が入居するなど、この場所を基軸にして様々なムーブメントが始まろうとしている。
みどり荘3の目玉のひとつが、圧巻のライブラリだ。蔵書のジャンルは文学からアート、各種専門書に至るまで幅広く、歴史的価値の高い書籍も多い。インスピレーションが欲しい時、また純粋にリフレッシュしたい時など、気軽に手に取って眺められるのが嬉しい。
注目すべきは、蔵書が一番美しく収まるように緻密な計算のもと作られた本棚と、ライブラリに併設されたベッドルームだ。これは創設者の黒崎輝男氏による「本に囲まれて眠りたい」という言葉をヒントに作られたもので、ベッドルーム内にも本棚を設置。寝転がって本を読めるだけでなく、徹夜続きのメンバーの仮眠スペースや、バックパッカーが働きながら寝泊まりできるゲストハウスとしても機能している。
このベッドルームの壁面や、ライブラリとベッドルームを仕切るカーテンなどに使用されているのがUltrasuede®だ。メンバーが一定時間過ごす場所であることから、本との相性が良い落ち着いたカラーをセレクト。ほのかな暖色のライトに照らされると独特のテクスチャーが際立ち、色っぽささえ感じられる。本棚の所々に、アクセントとして施されたUltrasuede®もいい味だ。
ベッドルームの併設に加えて、メンバーが交流できるラウンジや、充実したキッチンなど、ワークスペースに生活感をプラスしているのもみどり荘3の大きな特徴。メンバー同士の強い結びつきも生まれているという。ある意味実験的で、ワクワクするような新しい働き方をまた世の中に提示したといえるだろう。
米山 宏介
インテリアデザイナー。1985年横浜生。設計事務所を経て2014年に「STUDIO DIG.」設立。レストランやブライダル施設、オフィス、海の家など幅広く手掛ける。現代のニーズに合った空間、その空間を表現する上質な素材に重きを置く。
STUDIO DIG.
http://studio-dig.com/
※本事例は、上記以外にも、特殊加工のUltrasuede®︎を使用しています。