2005年のスタート以来、独自の世界観を表現し続けてきたファッションブランド『NÒMA t.d.』。ブランドとしての活動のみならず、アトリエにてアートワークの展示なども積極的に行ってきた。毎年様々なアーティストとコラボレートし、新作のプロダクトを発表しているのも注目すべきところだ。自分たちの世界観を、アーティストたちと共有しながら作り上げている。
012: Exhibition
新しいマテリアルに、デザインで命を吹き込む。
テキスタイル表現の進化によって、ブランドも次のステージへ。
2005年のスタート以来、独自の世界観を表現し続けてきたファッションブランド『NÒMA t.d.』。ブランドとしての活動のみならず、アトリエにてアートワークの展示なども積極的に行ってきた。毎年様々なアーティストとコラボレートし、新作のプロダクトを発表しているのも注目すべきところだ。自分たちの世界観を、アーティストたちと共有しながら作り上げている。
このたび、ブランドがこれまでに大切にしてきた思いを1冊にまとめた『NÒMA t.d. Book 1』が出版された。写真家やペインターたちに“keep it real”「自分らしく」というテーマを与え、彼らのフィルターを通して自由に表現してもらった作品を掲載している。
エキシビションでは彼らの作品を展示しつつ、テキスタイルデザイナーであるNÒMA t.d.の野口真彩子氏もアーティストのひとりとして参加。落ち着いた生成りのUltrasuede®をベースに、シルクスクリーンで6パターンのテキスタイルを製作した。
布や生地には相当なこだわりを持ってきたが、シルクスクリーンという手法がUltrasuede®とどの程度マッチするのかは未知数の状態だった。
しかし実際に色を載せたところスエードがインクを吸収し、柄に立体感と奥行きが生まれた。吸収率が良いことからインクを2回載せた結果、目を見張るような発色の良さも発揮したという。
このテキスタイルは、スキャニングして本の表紙や誌面にも採用されることとなった。
NOMA t.d.
野口 真彩子と佐々木 拓真が手掛けるウェアブランド。2005年にスタート以降、ハンドドローイングを生かした個性的なテキスタイルと、シンプルな中にデリケートなディテイルを加えたデザインで、独自の世界観を表現しています。洋服の作り手としての活動のみならず、様々なスペースにてアートワークの展示なども積極的に行っています。 2008年にはプロダクトライン「NOMA COUNCIL」を設立。世界各地のクラフト技術を取り入れたユニークかつモダンなプロダクトもプロデュースしています。